第13回公演『あじわうとき』フライヤー表面
第13回公演『あじわうとき』フライヤー裏面
東京: 新宿三丁目・SPACE 梟門
大阪: 大阪寺田町・IKSALON表現者工房
(計12ステージ+ポストパフォーマンストーク4回)

当日パンフレット内・矢内文章「ご挨拶に代えて」
私は今年、45歳になりました。
いままでイケイケドンドン的に考えていた自分自身の生活や人生を、いつのまにか逆算して考えるようにもなってきました。
別に死ぬことを意識しているわけではないですが、この世界とお別れするときは必ず来るのだと、なんとな~く感じながら生活しているわけです。まあ言ってみれば、稽古場に通う道中の大木が葉をいっぱいに茂らせ悠然と構えている姿をうらやましく感じると同時に、そういうポエミーな自分を笑ったりもしている微妙なお年頃なのです。

「あじわうとき」 自分にとっては今作らねばならない作品なのだと思っています。私個人の思いや生活。世間様の流れ。生きている国や世界の変化。複雑に編み込まれた織物の一本の糸として、私は最終的にどんなことを感じることになるのだろう? そうドキドキしながら作った作品です。

創作を共にしてくれるスタッフに大感謝しております。舞台上には2人しか出ませんが、その2人が心置きなく劇中人物の人生をあじわえるように支えてくれています。
そして、主人公として人生を歩んでくれる大手忍さんにも大感謝! 2人きりで支え合い刺激し合う100分ほどはとても愛おしく、いつまでも終わってほしくない時間となりました。
いや、まあ、ハードな芝居ですので現実的には終わってほしいのですが…。
さて、いよいよお客様にお披露目です。
キャスト、スタッフみんなで挑戦した作品をどれだけあじわっていただけるか。
全身全霊で演じます。お帰りには、皆さまそれぞれの人生をあじわっていただけたら最高です。
もちろん、ビール片手に!

 ミツ子は戦災孤児だった。
焼野原を駆け抜けた彼女は、生きるためならなんでもした。
多少の幸運はあったかもしれない。
だが、過ごした歳月を振り返ってみると
そのときに良かったことが後で足を引っ張ったり
残念な出来事が自分を助けてくれたりもした。
つくづく思う。
結局、時代のなかで生きてきたのだ。
今、80歳。
あじわうときを迎えている。

戦後の昭和から平成、21世紀を生きてきた
ひとりの女性ミツ子。
彼女の数奇な人生を「頭の中のお友達」とともに振り返る
濃密な二人芝居。

メディア掲載

出演者

大手 忍 Ohte, Shinobu (劇団桟敷童子)


十五歳から八十歳までの女性を演じる。しかも二人芝居、逃げ場無し。
すごいお話を引き受けてしまったなと思う反面、
この素敵なチャンスにワクワクしております。
前回の「シャワー」でのアンドロイドとは真逆の人間の一生。
参加二回目にして幅広い経験をさせて頂ける
アトリエ・センターフォワードさんに感謝です 。

1985年生まれ。埼玉県出身。

円・演劇研究所を経て2007年に劇団桟敷童子入団。以後、劇団の全ての公演に参加。

2013年下北沢スズナリ『紅小僧』では、体当たりな演技で、近藤正臣の相手役を演じる。

『おばけの太陽』や『TIME~体夢~』などの主演作多数。東憲司が鶴屋南北戯曲賞を受賞した『泳ぐ機関車』では、主役の少年を熱演。この作品はNHK BSプレミアムでも放送された、劇団の代表作である。

また、ラジオドラマ、NHK FMシアター 『ニンに合わない』や『もと天使松永』など、声の活動も行っている。

アトリエ・センターフォワードへの出演は第10回公演『シャワー』(ヒューマノイド・アルファ役)以来2作目。

 

#あじわうとき
劇団桟敷童子では少年少女の役を演じることの多い大手 忍さん。
今作、アトリエ・センターフォワード第13回公演『あじわうとき』東京・大阪公演ではどんな人間のどんな人生を演じることになるのか、、、見応えありです。
ご予約はお早めにどうぞ!
(撮影: 長田勇 – 劇団桟敷童子過去作品より)

矢内文章 YANAI, Bunsho(アトリエ・センターフォワード)


いよいよ始まります。
劇団桟敷童子から大手さんをお迎えしての二人芝居!
たぶん、お迎え、なんてお上品に構えていられないでしょう。
二人して、スタッフも含めみんなして「もがく」作品になるのでしょう。
人生を描くとはそういうことだと思い知るでしょう。
ぜひ応援をよろしくお願いします!

アトリエ・センターフォワード代表。作・演出・出演担当。1971年、東京都出身。

劇団俳優座研究生3年修了。東京学芸大学教育学部卒。一般社団法人日本演出者協会会員。

20代より俳優として活動しながら自主制作映画の脚本・監督を担当し、ワークショップの台本なども執筆。

30歳でリチャード・ギアやアル・パチーノ、ショーン・ペンらからも信頼の厚い演出家R.A.アッカーマンと出会い、7年間作品をともにし様々な影響を受ける。

2008年にアトリエ・センターフォワードを設立。すべての事柄が作品コンセプトから出発することを目指すため、スタッフや俳優が作品ごとに集うプロデュース形式とした。

主な執筆作品として、NHK FMシアター『ケンタウルと天使の矢』(2016年7月30放送)など。

演出作品はアトリエ・センターフォワード全作品ほか、『一人と千三百人』(日本演出者協会)、『タルチプ~月の家~』(シアタートラム)、『ホンプル~魂の炎』(東京・京都・ソウル公演)など。

出演舞台には木冬社『悪童日記』(演出 清水邦夫・松本典子)、六本木俳優座『ミラノの奇跡』(演出 栗山民也)、パンプランニング『ミュージカルコメディ あなたを待ちながら』(演出 是枝正彦)、TPT『桜の園』(演出 熊林弘高)、ロバート・アラン・アッカーマン演出作品として TPT『BENT』『エンジェルス・イン・アメリカ』『三人姉妹』、the company 『バーム・イン・ギリヤド』『1945』など。

出演映画には『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』(監督 堀川弘通)、『きけ、わだつみの声』(監督 出目昌伸)、『亡国のイージス』(監督 阪本順治)などがある。

タイムスケジュール 2016年6月15日[水]~26日[日]

東京公演・SPACE 梟門
2016年6月15日[水]~19日[日] 全8ステージ

  • 6月15日(水) [1]夜19:30
  • 6月16日(木)[2]昼14時 [3]夜19:30
  • 6月17日(金)[4]昼14時 [5]夜19:30
  • 6月18日(土)[6]昼14時 [7]夜19:30
  • 6月19日(日)[8]昼14時
SPACE 梟門
新宿区新宿3-8-8新宿O・TビルB1F

  • 都営地下鉄新宿線 新宿三丁目 駅C5出口すぐ
  • JR 新宿 駅東口より徒歩10分

大阪公演・IKSALON表現者工房(こけら落とし公演)2016年6月24日[金]~26日[日] 全5ステージ+ポストパフォーマンス3回

  • 6月24日(金) [1]夜20:00※
  • 6月25日(土)[2]昼14時※ [4]夜18:00
  • 6月26日(日)[4]朝11時 [5]昼15:00※
  • ※終演後にポストパフォーマンストーク開催
IKSALON表現者工房
大阪市生野区生野東2丁目1-27 寺田町延三ビル

  • JR大阪環状線 寺田町 駅北口から徒歩15分
  • ※開場は開演の30分前。上演時間1時間30分。

スタッフ

作・演出 矢内文章
美術 寺田真理
照明・映像 内田 誠
照明助手 渡部美和
音響 歌野美奈子
衣装 有島由生
宣伝美術 松田陽子
写真撮影 小林幸史(junksharp)
映像コーディネイト 冨士山和夫
製作 アトリエ・センターバック:
小暮智美
牧村真由美
工藤 彩
制作協力 mtakeda(junksharp)
制作 大貫アイ(音楽劇団シャラパン)
尾崎商店
共同制作 IKSALON表現者工房
主催 アトリエ・センターフォワード

協力

  • 劇団桟敷童子
  • ㈱ギフト
  • 劇舎カナリア
  • junksharp
  • 榎の樹ホール
  • 池林坊・太田篤哉
  • 池田直隆
  • 秋津ねを(ねをぱぁく)
  • ㈲タ クラフト
  • 桜建設㈱
  • ㈱土屋電業
  • 池田機業㈱
  • オプトランドエンターテイメントジャパン
  • 特定非営利法人アートシアター

東京公演

  • 鈴木悠華
  • 鈴木大地
  • 椎名慧都
  • 佐藤佳奈
  • 奥村アキラ
  • 古荘伸之
  • 高橋俊也
  • 奥田英子

大阪公演

  • 林 英世
  • タカイアキフミ(アマサヒカエメ)
  • 横田 修(タテヨコ企画)

  • 大島和美
  • 森本ゆき
  • 塗木 愛
  • 田中天湖
  • 鉾木章浩

  • hige
  • アトリエS-pace

お問合せ

(代表)アトリエ・センターフォワード
TEL:080-6685-2908 info@centerfw.net
(大阪公演)尾崎商店
TEL:080-4249-9902 ozakishouten2008@gmail.com

7 comments to “第13回公演『あじわうとき』

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  1. 40代 男性 - 2017年2月16日 at 05:53 Reply

    あの時代が目の前に、あの空気感を感じることができました。

  2. 6月15日 夜の回 観劇者 - 2017年2月16日 at 05:52 Reply

    お二人共それぞれの役柄年代を演じ分けていてとてもすばらしい。

  3. 20代 男性 フリーター - 2017年2月16日 at 05:50 Reply

    現実的な暗い部分が丁寧に描かれていました。
    昭和という激動の時代の辛さに少しだけ触れられたと思います。

  4. 6月15日 夜の回 観劇者 - 2017年2月16日 at 05:48 Reply

    とても素晴らしかった熱演に圧倒されました。

  5. 6月15日 夜の回 観劇者 - 2017年2月16日 at 05:46 Reply

    まさに人生を「あじわう」
    良いこともあれば辛いこともあたりまえ。
    お二人の熱演非常に伝わりました。
    二人芝居での面白いとこ「はやがえ」素晴らしかったです。

  6. 60代男性 - 2017年2月16日 at 05:42 Reply

    素晴らしかった
    熱演に感動しました

  7. 50代・自営業・男性 - 2016年7月9日 at 10:31 Reply

    とてもパワフルな公演に感動しています。
    話題が自分の人生と重なることもあり、昔を思い出していました。
    とても楽しかったです!!

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