●宮沢賢治生誕120年企画
劇作家競作シリーズ・賢治の声を探して その4
『ケンタウルと天使の矢』
その薄幸な少女にだけは、空から降りてきた天使の姿が視えた
【NHK FM】
2016年7月30日 午後10時~午後10時50分(全1回)
【出演者】
安西慎太郎 石川由依 千葉哲也 土屋シオン
酒向芳 本郷弦 中村彰男 藤村真優
小暮智美 矢内文章 勝平ともこ 山崎智史
川辺邦弘 植村宏司 井内勇希 山森大輔
西原誠吾 チョウヨンホ
【作】
矢内文章
【音楽】
日高哲英
【スタッフ】
演出: 藤井靖
技術: 大友美有紀
音響効果: 柳原耕平
【あらすじ】
下っ端天使のデモネは、天上界の最下層で人間からの「お願い」を仕分ける係。上級天使にお尻を叩かれ、人間に「正しいこと」を行わせる“天使の矢”を携えて、修行のため地上界へ旅に出ることに。二重螺旋状の次元異動装置で弾き飛ばされた先は、どうやら昭和8年の東京・浅草らしい。そこで、一人だけデモネの姿が見える不思議な少女トリステに出会う。トリステは、見世物小屋で働かされている“蛇女”だった…。「ほんとうの幸い」「正義と悪」といった『銀河鉄道の夜』の主題に呼応しながら、ユーモアとアイロニーをもって人間の営みを見つめる寓話的物語。